これまでリバティー・アライアンスの保有するヘキサギアの中で最も高い運動性と攻撃力を誇っていたレイブレード・インパルスであったがL.O.Z.が誕生した今、その存在は“再現性すら無い旧式の兵器”という扱いとなっていった。かつてDr.ハインラインが残したレイブレード・インパルスは代替が効かない“唯一無二”の“破壊の象徴”と言われていたが、そのことすらもいずれ忘れ去られ、L.O.Z.こそが新たな伝説の「白い獣」と呼ばれる日が来るのかもしれない。
L.O.Z.が獣王を名乗るに相応しい機体であることに間違いはないが、その力を十全に発揮するにはやはりガバナー自体にも高い性能が求められたのは言うまでもなく、その貴重さから強化兵士をはじめとした優秀なガバナーへと優先的に配備されていく。もはやヘキサギアがガバナーを選ぶ時代になったといっても過言ではなく、この様相は奇しくもSANATに付き従うヴァリアントフォースのようにも見えた。
「We end the war. The Power is justice. We are the ones who survive.」